弁護士としての経験のほとんどを企業法務に従事しながら過ごしてきました。
様々な相談を受けてきましたが、まさしくIT化の進む時代を過ごしてきたため、多くの分野でシステム開発に関する紛争、ITを活用した新たな事業を検討する企業からの相談などを多数受けてきました。
システム開発と法律には、いずれも論理的な整理を伴うという共通項があります。
人によっては、法律と違って、システムに関する用語やその開発過程における留意点などが具体的にイメージしづらいようですが、私にとっては、いずれも類似する部分があり、分野が異なる者であっても、理解が難しいと感じることはありませんでした。
自身が、好き好んでいる分野であることも影響しているとは思われますが、今では、システム開発等における当然に理解してもらいたい事情などを、自然と受け入れ理解することができるようになりました。

当初は、取扱った事件において必要に迫られて、プログラミング言語ごとの特徴、利用されやすい分野などを必死で勉強していました（事件の終了時には、クライアントからＪＡＶＡ等のプログラミング言語の基本書をいただいたこともあります）。
ある程度、システム開発に関する理解が及んできてからは、様々なシステム開発の現場において作成されている文書（または作成されていない文書）などの実情も把握できるようになったほか、開発過程において生じがちなトラブルの原因などの把握が容易になってきたように思います。

システム開発紛争に対する理解がスムーズな弁護士とそうでない弁護士とでは、クライアントに求められる労力も大きく異なります。
また、実は、システム開発の前提として必要なビジネスモデルやそのフローの理解なども紛争解決のためには重要な情報となりますが、その点に対する感覚も兼ね備えている必要があります。企業法務を主たる分野として経験してきたことにより、そのような感覚も備得ることができました。
システム開発紛争において、トラブルが生じ、解決に苦心されている方は、弊所の弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。